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瓦刻印 第2回
2017年 12月 16日
瓦の刻印 第2回
平成24年10月頃、本願寺御堂の屋根北西の一角が倒壊した、その後、倒壊個所は年々広がり、修復不可能まで建物が損壊し危険性を露呈していた、今年の10月、役員会で解体することに決定した。解体は檀家の業者に依頼し11月15日から解体が始まり28日に終了した。 解体中に瓦の刻印を確認出来たのは以下のとおりである。 写真.2、写真.4は前回とは瓦の種類が違う、写真.5、写真.6は前回、読み間違えたので修正のため取り上げた。 写真.1 刻印(銘) 「る」 瓦の種類 袖瓦 確認場所 本願寺本堂屋根 確認日 平成29年11月17日 刻印の意味 不明 生産者 不明 特徴 刻印のある瓦は薄く作られているが刻印のない瓦は厚みが有る 写真.2 刻印(銘) 高 安平 森岡 瓦の種類 万十軒瓦 確認場所 本願寺御堂の屋根 確認日 平成29年11月18日 刻印の意味 「高」高山町を表す、「安早」値段安く納期早い、 と言う意味だろう。 生産者 「森岡」生産者「瓦に刻印.第1回」写真1参照) 刻印(銘) 池谷 山内製 瓦の種類 丸瓦 確認場所 本願寺御堂の屋根 確認日 平成29年11月18日 刻印の意味 「池谷」生駒市南田原町と思われる、 生産者 「山内製」生産者 南田原町に「山内」という姓は見当たらなかったので南田原以外の地名である可 能性もある。 特徴 刻印は枠で囲まれていない。瓦の表面には光沢が有る、使用されてそんなに時 間が経っていないと思われる。 刻印(銘) 私瓦八 瓦の種類 桟瓦 確認場所 本願寺御堂の屋根 確認日 平成29年11月19日 刻印の意味 「私」交野市私部を表す、「瓦」瓦屋を表す 生産者 「 八」生産者 「瓦の刻印 第1回」写真14.15.16参照 特徴 「瓦」の刻印は前回と相違する、生産時期が相違するのではないか。 写真.5、写真.6 刻印(銘) 乾谷 瓦辰 瓦の種類 桟瓦 確認場所 民家 確認日 平成29年11月25日 刻印の意味 「乾谷」精華町乾谷と思われる。 生産者 「瓦辰」瓦の生産者。名前については不明 特徴 瓦には◇のマークがある、瓦の表面には光沢が 有る。 備考 「瓦の刻印 第1回」の写真10と同じであり、 前回は「鳥谷」と読んだのが、間違いで「乾谷」 が正解である。前回は法楽寺の境内で見つかった 丸瓦で、今回は桟瓦で民家で見つかった。 刻印が薄いので「乾谷」の確認するのに10数枚 の瓦が必要であった。
by kwsan
| 2017-12-16 20:17
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