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自然と歴史
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自然の中に歴史がある

by kwsan
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瓦刻印 第2回
瓦の刻印 第2回
平成24年10月頃、本願寺御堂の屋根北西の一角が倒壊した、その後、倒壊個所は年々広がり、修復不可能まで建物が損壊し危険性を露呈していた、今年の10月、役員会で解体することに決定した。解体は檀家の業者に依頼し11月15日から解体が始まり28日に終了した。
解体中に瓦の刻印を確認出来たのは以下のとおりである。
写真.2、写真.4は前回とは瓦の種類が違う、写真.5、写真.6は前回、読み間違えたので修正のため取り上げた。


瓦刻印 第2回_e0085845_19455036.jpg

 










写真.1
 刻印(銘)   「る」
 瓦の種類    袖瓦
 確認場所   本願寺本堂屋根
 確認日      平成29年11月17日
 刻印の意味   不明
 生産者     不明
 特徴      刻印のある瓦は薄く作られているが刻印のない瓦は厚みが有る




瓦刻印 第2回_e0085845_19555758.jpg


 写真.2
 刻印(銘)   高 安平 森岡
 瓦の種類     万十軒瓦
 確認場所    本願寺御堂の屋根
 確認日 平成29年11月18日
 刻印の意味 「高」高山町を表す、「安早」値段安く納期早い、
         と言う意味だろう。
 生産者 「森岡」生産者「瓦に刻印.第1回」写真1参照)




瓦刻印 第2回_e0085845_19464802.jpg

 写真.3
 刻印(銘)   池谷 山内製
 瓦の種類      丸瓦
 確認場所 本願寺御堂の屋根
 確認日 平成29年11月18日
 刻印の意味 「池谷」生駒市南田原町と思われる、
 生産者 「山内製」生産者
        南田原町に「山内」という姓は見当たらなかったので南田原以外の地名である可
        能性もある。
 特徴     刻印は枠で囲まれていない。瓦の表面には光沢が有る、使用されてそんなに時
        間が経っていないと思われる。













瓦刻印 第2回_e0085845_19502436.jpg

  写真.4
  刻印(銘)   私瓦八
  瓦の種類   桟瓦
  確認場所   本願寺御堂の屋根
  確認日   平成29年11月19日
  刻印の意味 「私」交野市私部を表す、「瓦」瓦屋を表す
  生産者   「 八」生産者
         「瓦の刻印 第1回」写真14.15.16参照
  特徴      「瓦」の刻印は前回と相違する、生産時期が相違するのではないか。














瓦刻印 第2回_e0085845_20304029.jpg
瓦刻印 第2回_e0085845_20293085.jpg

写真.5、写真.6
刻印(銘)   乾谷 瓦辰
瓦の種類   桟瓦
確認場所   民家
確認日   平成29年11月25日
刻印の意味 「乾谷」精華町乾谷と思われる。
生産者   「瓦辰」瓦の生産者。名前については不明
特徴   瓦には◇のマークがある、瓦の表面には光沢が
        有る。
備考     「瓦の刻印 第1回」の写真10と同じであり、
        前回は「鳥谷」と読んだのが、間違いで「乾谷」
        が正解である。前回は法楽寺の境内で見つかった
        丸瓦で、今回は桟瓦で民家で見つかった。
  刻印が薄いので「乾谷」の確認するのに10数枚
       の瓦が必要であった。


























by kwsan | 2017-12-16 20:17 | 歴史